2017年7月29日土曜日

「ホレマニー」と「ウルグアイエンシス」 Part5

ちょっと間が。。。こういうのは一気に最後まで
書き切ってしまわないといけませんね。
やり直し的な雰囲気が。。。

と言う訳で。。。
個人的にずっと頭の片隅にあるので、今回は
ウルグアイエンシスを少し掘り下げようと思います。

改めてウルグアイエンシスと言えば。。。
昔から一般種として知られるエキノドルスだと思います。
ファームでも安定的に生産されており、常にどこかで
販売されています。他のエキノドルスと比べて
そのすっきりした草姿やサイズの割に葉数がつくため
ボリュームがあってお買い得感がある、と言った
ところでしょうか。

このような印象があるためか、どうにも一般種の
括りに入りがちと言いますか、エキノドルスの中でも
やや格下に見られることが多いように思います。
しかしながら、ウルグアイエンシスも長年見ていると
色々と面白い部分があることに気づきます。

このシリーズのPart3にも書きましたが、意外と
色々なタイプが入荷しています。

※普通葉タイプ

AZ便のウルグアイエンシス。最後に来たやつかな。
ぱっと想像できるウルグアイエンシスはこの辺です。


※ウェーブがあるタイプ
使いまわしで申し訳ありません。。。
引きなのでわかりづらいですが左側の葉が
わかりやすく特徴が出ています。
クラシックブロードの画像がどうしても
見つかりません。。。アクアプランツの
1号を見て頂ければ幸いです。

※ウルグアイエンシスで入荷した赤系
使いまわし、かつ特徴が出ていない画像で
申し訳ありませんが。。。ウルグアイレッドです。
確か現地での様子がDATZにも掲載された野生種
なのですが、なぜかジャングルスターNo.1に
そっくりと言う不思議な種類。

ウルグアイエンシス レッドタイプです。
ウルグアイエンシスとして入荷したエキノドルスの
中では一番変わってます。反面、知名度はかなり低いと
思いますので見たことある人は少ないのではないでしょうか。
ホレマニー寄りですが、赤系のホレマニーとも違う感じ。
恐らくこの形状のタイプで最も小さいと思われます。

ラタイのエキノ本からです。
共にウルグアイエンシスですが、
ダークグリーンとなっています。
また、右は殆ど黒となってますので
ホレマニーのスーパーレッド系でしょうか。
ラタイ便のウルグアイエンシスは赤系の
ホレマニーでしたからね。
※葉の質感などが異なるタイプ
ご存知アフリカヌスです。
赤みの入り方もウルグアイエンシスとは
思えない雰囲気を醸し出しています。
吉野氏をして「他のエキノの葉を普通紙とするなら
スーパーファイン専用紙くらいの差がある」
と言わしめたくらいに変な質感なのです(笑)

デナリーはウルグアイエンシスの1タイプと言う
カッセルマンの説を採用しています。個人的には
私もこれだと思っています。カッセルマンは
ラタイが間違ったか勘違いしていると言っていました。

ウルグアイエンシスvar.ミノールです。
どう見てもホレマニーとは違うのですが、
ウルグアイエンシスとも違う不思議な種類。
個人的にはホレマニーとウルグアイの中間的、
橋渡し的な種類だと思っています。

AZさんのブログから画像を拝借(笑)
赤ウルグ羊です。これも大変美しい。
本種のこの色とサイサリスの色は
人工栽培下で出すのは難しい。。。
これもウルグアイエンシスっぽいですが
もう手元にないので未確認。

画像に残せてないのですが、デナリーからホレマニーで
入荷したウルグアイエンシスが変わってました。
もちろんホレマニーではなくウルグアイエンシスだったのですが
少しアフリカヌス感もあったように記憶しています。
しばらく葉っぱを見てないので忘れてます。。。

未入荷ですが、もしかしたらこれが混じってたのかな。。。
とか想像してみたり。
ガブリエルとかカッコイイ(笑)
頼んでるけど来ませんが。。。
ちょっとホレマニー系っぽいので
違う感じもしますが。。。うーん。

大まかに私の頭の中にある情報を画像と共に整理して
みました。ウルグアイエンシスも結構な数がAppo工房や
ヨーロッパのファームから入荷があったので、当然
私の見落としがいくつもあると思います。

ウルグアイエンシスだけでも集めておくと楽しめたでしょう。
今、地球上に上記全タイプ所有している人は
いないと思われますからね。世界一になれるんです(笑)
しかも入荷は1年に1度、長いと10年に1度くらい。
誰に追い立てられることも無くじっくり楽しめます。

とは言っても、栽培だけならなんとでもなりますが
特徴を一度確認するためには巨大化させる必要があります。
まぁピクタムなんかも同じですが、ポテンシャルを
引き出してから次に進むと言うのが大事ですね。

そんなに育てたら増えて困るって?増えたら捨てるんですよ。
当たり前です。

。。。Part6に続く予定




2017年5月28日日曜日

EXIT

先日アクアリウム業界に大きなニュースが飛び込んできました。

オフィス用品通販最大手のASKULが、同社が手掛ける個人向け
ネット通販LOHACOにおけるペット関連の商品を強化するために
チャームを完全子会社化しました。
手法としては株式の100%取得です。

さて、大きなお世話ではあると思いますが、これが何を
意味するのかを考えてみたいと思います。

アスクル自体は2012年に第三者割当でヤフー傘下になっていて、
その後2015年の自社株買いで、ヤフーの議決権割合が
上昇したため、連結子会社となっています。
BtoBの成長再加速とBtoCを一気に拡大させるため
だったようです。

そのBtoCの拡大の一環としてLOHACOがあったのですが、
そこで自前でペット関連を強化するよりは、ペット関連の
ECとして成功しているチャームを買収した方が効率が良い
と言う判断だと思います。そんなに単純では無いので
しょうけど、知識のない外野からしたらそんなところです。

ざっと流れを見てみましたが、アスクルのリリースから
読み取れることがあります。
まず、チャームの説明の中で
「犬・猫のペットフードやペットシーツ、アクア用品、熱帯魚」
とあります。
これがアスクルの見ているチャームの取扱品目の
序列であると考えられます。

次にLOHACOとのシナジーの説明で
「チャームのお客様の約6割が女性であり、」
とありますが、観賞魚店ではありえない比率です。つまり
チャームの商品構成のメインは既に犬・猫・小動物に
なっていると考えるのが自然です。
また、ロングテール品の品揃えが課題だったということは
元々の商品群に幅を持たせたかったのだと思いますが、
そう言う細かい需要を拾うには、今までの蓄積がある
チャームはもってこいなのかな、と想像します。
ただし、この場合どう考えても熱帯魚は含まれません。

最後にeコマースにおけるペット用品の成長性、という
ところでは
「ペットの家族化」を背景とした高額化・高付加価値化が
進み…
とありますが、ここでも熱帯魚、ましてや水草などは
事業の成長性を考えた場合には含まれないであろうことが
想像できます。成長性の裏付けがペットの家族化ですし、
そもそも家族化、と言うのは主に犬・猫を指している
はずです。
また、
「ペットフードやペットシーツなどの多くのペット用品は
定期購入が必要であり…」
とありますので、ペット用品のメインはその辺りであり、
定期購入が見込める高額・高付加価値の商品が狙いです。
交換濾材が売りたくて仕方ないわけではありません(笑)

以上のことから、アスクルとしては観賞魚関連は特に
魅力的に映っているようには見えず、こちらに居る
私から見てもリスクでしかない生体の販売を継続する
理由はあまりないように思います。

もちろん、雇用や以前からのステークホルダー、
チャーム自体のアイデンティティと言いますか、
チャームのチャームたる所以と言った部分が
担保されるような契約で売却しているのかも
しれませんので、当面は大きな変化は無いのでは
ないかとも想像しています。

水草の通販で名を馳せたチャームさんですが、
個人的には一時期、水草専門店はチャームさんしか
無いという印象を持っていました。なぜかというと
多くの水草専門店で、実はいわゆる小型美魚や
レッドビーがメインであったり、メンテナンスが
メインであったりすることが殆どだった中で
本当に水草の通販だけ、と言う印象があったからです。
行ったことも利用したことも、お話したことも
ありませんから本当はわかりませんが(笑)

もちろん、当店も含め多くの水草専門店と言う看板を
掲げていたショップの推移を見ればわかるように、
そんなものの上限は知れています。
事業規模の拡大とともに、取り扱いアイテム数と
ジャンルは増加せざるをえません。
その結果、年間売り上げ129億円(どこかの10倍?)と言う
凄まじい規模となったわけですが、それと引き換えに
水草や熱帯魚の専門ではなくなりました。
それが良い悪いではありません。
ただ、熱帯魚と水草だけではこうはならないです。

個人的には、アクアリウムに限界を感じた結果だと
思っていて、チャームとして店舗は存在しますが、
概念上、観賞魚業界からの撤退、事業的には
イグジットだと思っています。
こう言うことは昨日今日で決まることでは無いと
思いますので、かなり前から模索していたのだと
想像します。ただし、台所事情はわかりかねますので、
個人としてはイグジットでも企業としては
出口戦略と言ったところなのかもしれません。
その辺りは外部からはわかりません。

いずれにせよ、この業界の矮小化は今もなお進行中では
ないかと考えられるのではないでしょうか。

2017年5月16日火曜日

魔法の言葉

以前より、業界の低迷・矮小化について見ていますが、
最近感じることがあるので少し触れてみたいと思います。

ここ数年で起こった植物のムーブメントは、今なお
その波に乗ろうとする人々によって増幅されており、
一昔前では考えられないくらい、いろんな植物を
目にする機会が増えました。

そこで話題になったのが「ビザールプランツ」と言う
言葉です。
沸騰ワードでも取り上げられたこの言葉は、植物に
多少なりとも興味があったり、インテリアとしての
植物を扱っている層に拡大していったと思います。

すなわち、植物を探しているであろう層には
「ビザールプランツ」という言葉でアピールするのが
商売上手っ取り早いと言うことです。
metaタグにもハッシュタグにも仕込んでおけば、
新規のお客様が期待できるかもしれません。


そして、水草界隈にも登場しました。

「パルダリウム」

これぞ魔法の言葉です。
もう今はここに寄せておけばOK(笑)
先日のイベント会場もなぜかBBの会場、
雑誌も矢継ぎ早に特集を組む。

個人的には昔のFMを見て、水草水槽と
パルダリウムの繋がりに興味を持ちましたし、
その記事の模索具合も好きでした。なので
楽しいジャンルであるのは間違いありません。
そして自由に様々な楽しみ方が発見できると
思っています。

しかしながら、水草水槽からの派生として
「アクアテラリウム」と言うものがあります。
そして90年代、あの熱い時代に生まれた
「オープンアクアリウム」と言うものがあります。
これらも想像力と創意工夫でいくらでも
楽しめるのですが、すべてを「パルダリウム」
として飲み込んでしまうことは、個人的には
少し違うんじゃないかと感じてしまいます。

現状、「パルダリウム」の概念や定義が
こう言うものだ、と言うコンセンサスが
取れていない。
せっかく何十年ぶりに再び多くのユーザーに
注目され始めたのですから、本気で
広めたいのなら、まずはそこからじゃないかと
思います。
この業界の最も苦手な「啓蒙」ってやつです。
やってるの見たことないですが。。。