2017年1月13日金曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part4

今回は一歩踏み込んでエキノドルスの分類について
見てみましょう。まぁ私は専門家ではないので
ざっくりと導入部分だけですが(笑)

進化を続けるエキノドルスですが、その分類は
未だ発展途上と言いますか、興味のある人間が
殆どいないためか、忘れたころに何か進む程度です。

まず最初に近年1つ大きな動きがありました。

エキノドルスに対しては個人的にいくつかの疑問が
あり続けた訳ですが、近年その1つは氷解しました。
それは何かというと、普通のエキノドルスとチェーン系の
エキノドルスの花茎の形状が違いすぎること、そして
ランナーの形成です。
チェーン系のエキノドルスの花茎や構造、質感は
どちらかと言うとサジタリアに近く、どうにも違和感が
あったのですが、近年ついにエキノドルスから
ヘランシウムと言う別属に分類されてようやく腑に落ちた
と言う次第です。

エキノドルス改めヘランシウム アングスチフォリウム。
テネルス改めテネルムとは成長のリズムが違います。
本種はくるくる草ベスビウスの元ですね。


なので、形状や性質のバラエティが1つ欠落して
しまったわけですが、エキノドルスにはまだまだ
謎がたくさんあります。


エキノドルスには色々不思議に思う点があるのですが、
嫌でも気になる透明深緑葉系グループの形状です。
オパクスやポルトアレグレンシスにはそれぞれ
形質に差があるタイプが存在していて、どうにも
同種なのか?と感じます。

外見的な特徴から色々と想像するのは楽しいもので
私も様々考えることがありました。
しかしながらこちらをご覧ください。

普通は見る機会がないデータですね。
貴重です。外見上の特徴や性質などで
想像するのは楽しいですが、特に
エビデンスは無く、推測の域を出ません。
ただ、妄想するのはとても楽しい(笑)
と言うか、今まで妄想しかしてないし。。。


古くから仲良くして頂いてるお客様がエキノのDNA解析を
やってくれてます。
まぁ私は話を聞くだけになっているのであれですが。。。(笑)
なので、詳細はお客様のブログをご覧ください。
色々見えてくることがあって面白いです。
深緑以外の変わり種エキノについても解析をお願いしてます。
葉っぱのサンプルはうちから色々出させてもらいました(笑)

asukuzimのブログ

やはりちょっと変だな、と違和感なり不思議な感覚を
覚える種類は総じて意外なハイブリッドであることが多く、
性質などを見てみるとなるほど、と納得できるものもあれば
「なんでやねん!」と突っ込みたくなるものもあります(笑)

意外な種類で片親が同じであったり、これが親で
なぜこうなるか、と言うのもあったり非常に興味深い。
asukuzimさんも私もエキノ好きなので、深緑のみならず
黄緑の変わった種類も大好物なため、そちらの解析も
お願いしていますが、色々と分かったことがあります。

例えば、モンテカセロスにグラウカスの血が入っている、
と言うのはかなり良い答え合わせですね。私が育てた時は
水中葉の大きさが異なりましたが、画像で見た水上葉は
かなり似ている上に、粉吹き系だと言う証言があったことから、
我々極限られたマニアの中にあった仮説「モンテ粉吹き系?」が
解析により間違いではないと言うことがわかりました。


昔にパンタナール産のsp.として入荷した
グラウカスと思われるエキノドルス。
葉の表面は粉が吹いたような質感に
見えるため、私の周りでは「粉吹き」と
呼ばれています。粉と言うよりは
蝋燭を擦り付けたような感じですかね。

もちろん、asukuzimさんのような技術と環境を持ち合わせて
いないとここまで探ることは難しいのですが、多くのエキノドルスが
ハイブリッドであると言うことや、意外な由来、黄緑と深緑の
関係性等を少し意識しながら、外見上の特徴や性質を
眺めると、各種エキノドルスもまた違って見えてくるのです。
単に育てるだけでなく、いろんな角度から水草で遊ぶ
と言うことで面白さも倍増すると思います。


チェーン系がエキノじゃなくヘランシウムになってことで
私の夢だった透明深緑葉チェーンはかないませんでした。。。
葉が深緑で硬く、ランナーで増えるけど成長遅いとか
素敵だと思ったんですけどねぇ。


。。。続く

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