2016年4月9日土曜日

その手は「水草」を動かさない

先日、「BIZZARRE PLANTS HANDBOOK2」と言う特集で
BRUTUSが発売されました。
そう、前回の同特集から約半年で2回目です。
これが早いのか遅いのかはわかりませんが、同時期に放送された
「沸騰ワード10」のコンセプトからするとまさに今、と言う
タイミングなのかもしれません。恐らくはリンクしているのでしょう。

植物を扱ってる以上、一応確認をしないといけませんので
いつも買い物をする近所のファミマに行くも売っておらず、
ネットで買うか。。。と思いながらそのうちどこかで買えるだろう、と
楽観。自宅近くのセブンイレブンに偶然用事が出来たので
探すと3冊売ってました。それが4/6(水)。

中を見ると、前号で見たような「珍奇植物」の代表的な感じの
植物が巻頭に。
様々な種類がありますが、やはり多肉・球根がメインと
言った感じです。それらの知識が皆無の私でも既に見覚えの
ある物もちらほら。

今回もお宅訪問的なページもありましたが、私自身は基本は
水草の人であるため、当然プラントグラスにエーハイムのLEDで
水草を栽培している方に目が行きました。
また、数あるキャプションの中からアグラオネマ ピクタムと言う
文字が一瞬で目に飛び込んでくるのも現状の職業病。

それはさておき。。。ピクタムを栽培されている方の説明には
目下注目はミストラバー、とありますが、植物ははっきり写って
おらず、瓶の外観のみ。メインはタンク ブロメリア。
ほぼ運営側の方でしょうから、趣味でミストラバーをやっていても
紙面的にはそっちではないんだろうな、と感じます。
プラントグラスの人に関してはお気に入りのソテツのみが紹介
されており、同列に写っている水草に関してはノータッチ。
まぁ普通種しか入ってないのでしょうけど。。。
もしくは写ってるだけマシと考えるべきかも?!下手したら
「悪目立ちするのでちょっとどけてもらっていいですか?」と
言われかねない(笑)

やはり水草周辺って、今現在の商業的に不向きなんでしょうね。
基本的に入門種で考えたとしても、多肉や球根と比べて
いきなり植物体以外に必要なものが多すぎる時点でアウト。
こういうのって
「フラッ」っと買いに出かけて、
「スッ」と持ち帰って、
「ポンッ」と部屋に置く、
ってな感じじゃないとダメなんですよね。
いちいち場所を確保して、耐荷重調べて、コンセント確認して
給排水の段取りして、照明用意して。。。そう考えると
凄い趣味だな、アクアリウム(笑)

前述のスッと持ち帰るじゃないですが、業者レベルでも
水草って面倒なんだと思います。乾いちゃいけない
蒸れちゃいけない、冷えちゃいけない、潰れちゃいけない。
いや、基本なんでもそうなんですが、特に水草はそう言ったことに
デリケートで密閉が必須。輸送面を考えても割が合わない。

増してやガラス水槽ってのは総じて室内のインテリアに
合わない。おしゃれな鉢に植わったブーファン(個人的に
気に入っている。持ってないですが)なんかが可愛らしいし、
ソテツのホリダス(こちらも気に入ってます。同じく持ってません)
なんかの方が圧倒的にカッコイイ。
(それを考えるとダッチアクアリウムは凄い!!)

プラス、縮小しているとはいえ、既存のマーケットの商品なので
新たな需要が創造しづらい、園芸やオシャレ系のマーケットで
扱っても新たに設備は要るだろうし、維持管理も別で手間が
かかる。
園芸→水草界への植物の移転は起こりますが、恐らく逆は
起こりようがないんですね。
以前の記事にも書きました、これは新たなマーケットの創出から
始まったと、私は考えていますので、その観点からは水草の
魅力は0なんですよ。

もちろん、元々ある観賞魚市場における水草の存在は
まぁ盛り上がってくれるに越したことはないですし、
一般的な熱帯魚に入れる水草と言う側面や、レイアウトと言う
方向性は、私が身を置く水草界とはやや異なりますので
そちらとは分けて考えてと言う前提での結論ですが、
やはり、水草と言う趣味はクリプトコリネのようにひっそりと、
それでいて気づいた人には光り輝いているようなもので
良いと思う。
既に結論は出ていたんですけどね(笑)やはり水草の栽培って
特殊なんですよ。


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